2018年2月発行の「市議会報告」から。この間の市議会において議論し提案してきた内容についておしらせします。
<市民のみなさんと求めて取り組み、前進したこと>
小学校の普通教室にもエアコンを整備
中学校に続き整備へ。「できるだけ早くしたい」と市教育委員会
小学校にも普通教室にエアコンを整備することになりました。昨年9月市議会の質問で市当局が「小学校のエアコン整備について前向きに検討していきたい」と答弁、12月市議会でそのための調査費370万円が予算計上されました。整備には数年かかる見通しで、当局は「できるだけ早く整備したい」としています。
入学前の支給へ改善 就学援助の「入学準備金」
2019年入学生から、現在の入学後(8月)支給を改める
低所得世帯の小中学生を対象におこなっている就学援助の「入学準備金」。現在、入学した後の8月に支給していますが、来年春の入学生から、実際に必要となる入学前に支給する方向で検討に入っています。
大門高校は存続へ 県総合教育会議が高校再編方針
2月5日、県総合教育会議が少子化に伴う高校再編の方針を発表。再編の基準に該当していた大門高校は廃止の対象校とならず、存続することになりました。
射水市は、中学の卒業生徒数に対する県立高校定員の比率が、県内で最も少ない市となっています。
<議会での質問>
自由乗降区間の導入を コミュニテイバス
【津本】バス停までの移動がきつい高齢者もいる。バス停以外でも乗り降りできる自由乗降区間を導入できないか。
【当局】市民の意見も伺いながら検討していきたい。
バスターミナルとして整備を 小杉駅南口
【津本】小杉駅南口は複数のコミュニテイバス路線が乗り入れし交通結節点となっている。雨風を防ぐなど、乗り換えを待つ高齢者に配慮したバスターミナル施設を求めたい。
【当局】雨風をしのげる待合施設の整備について今後検討していきたい。
拠点型ふれあいサロン(4館)の廃止方針は見直すべき
【津本】いつでも開いている拠点型ふれあいサロンは、お年寄りにとって行きたい時に気軽に行ける数少ない場所の1つとなっており、生きがいと健康寿命の延伸につながっている。廃止方針を見直すべきではないか。
【当局】代替として、住民主体でおこなう地域支え合いネットワーク事業に取り組んでおり、拠点型ふれあいサロンは廃止したい。
小杉地域の2館は今年3月末で廃止する方針。地域支え合いネットワーク事業はこれからで、まだ軌道に乗っていません。「代替」というなら、この段階での廃止はやめるべきです。
文化会館や体育館の雨漏りー存続が確定していなくてもしっかり修繕すべき
【津本】市は公共施設の予防保全は「存続が決まった施設」に限定するとしている。しかし、文化会館(3館)や主要体育館(6館)などは、すべての施設で存続も廃止も決まっていない。こうした存廃が確定していない場合も、致命傷となりかねない雨漏りなどは修繕し、長寿命化であたるのを基本とすべきではないか。
【当局】一律に予防保全するのは財政負担となり合理的でもない。必要な修繕を行うなど今後も適正管理に努める。
小杉体育館や小杉総合体育センターなどで雨漏りが生じており、未だに解決していません。
<公共施設・・・民間売却へ準備が進められる足洗老人福祉センター>
年4万人。活発に利用されている高齢者温泉施設
「60歳以上の利用限定、料金200円」で年4万人が利用
年間利用者は4万人、1日あたり120~130人。200円で1日ゆっくり過ごせる足洗老人福祉センターは現在も活発に利用されています。
料金収入は820万円と大きく、管理運営費の3分の1を賄うほど
福祉施設でこのように料金収入で管理運営費を賄っている施設はありません。
民間売却で、現在の高齢者福祉の機能は?
「温泉の有効活用ができる民間に売却する」(市当局)というが…
市は来年2019年3月末までに「温泉施設の有効活用ができる民間」に売却するとし、希望する民間業者との対話調査をするなど準備を進めています。
「入浴料はどうなる?高齢者のための温泉施設という配慮は?」
「購入した民間が廃業した場合、そのまま消えていくことに?」
こうした不安に市当局は、「入場料がどうなるかは言及できない」、「プロポーザルで民間業者を選定する際に持続可能性を最も重視する」というだけ。現在果たしている高齢者福祉機能への配慮はありません。
売却せずともやっていけるはず
大事な施設。高齢者の生きがいと健康寿命の延伸につながっています
気軽に行け、しかも温泉を備えている――高齢者にとって、生きがいと健康寿命の延伸につながる大事な施設。市の負担をさらに軽くしたいのであれば、例えば、年齢制限を外し(60歳未満は民間なみ料金で)、収入を増やすなど工夫はあるはずです。
<この間の市の動き>
記録的豪雪で市の除雪費は?
2月15日現在、記録的豪雪でこれまでにかかった機械除雪費は約5億円、すでに昨年度決算2億円の2.5倍になっています。日本共産党は国に対し、手厚い特別交付税など、特別な財政支援を求めています。まだ天候は予断を許しません。今後とも市民生活を守るため道路除雪、雪害対策に万全を尽くすことが求められます。
市内の特別養護老人ホーム待機者数は?
昨年4月時点での待機者は266人(前年より18人増)。内訳は、自宅や病院、老人ホームなどでの待機は182人、グループホームや介護老人保健施設など介護施設での待機は84人。
一昨年4月時点で、自宅で待機されていた107人中、その後の1年間で特別養護老人ホームに入所できた方は28人、他の介護施設は16人、引き続き自宅での待機は47人、死亡・転出16人でした。
拠点型ふれあいサロン全館廃止 市が方針
「小杉中央ふれあいサロン」は隣接する小杉社会福祉会館改築工事をきっかけに今年3月で廃止、あわせて「小杉南部ふれあいサロン」も同時に廃止。「大島憩いのサロン」は市社会福祉協議会が小杉社会福祉会館に移転する2020年3月をめどに廃止。それにあわせ「新湊中央ふれあいサロン」も廃止するというもの。
サロンで行われていた介護予防の取り組みは、自主的なサークル活動へ移行を促すとしています。
津波被害想定を見直し
昨年2月に公表された県の津波シミュレーションを踏まえ、市が以下のように見直しました。
<糸魚川沖地震>最高津波到達64分後、3.5m。木造建物全壊43軒、半壊362軒、死者6人。
<呉羽山断層地震>最高津波到達17分後、4.1m。木造建物全壊9軒、半壊182軒、死者9人。
<富山湾西側地震>最高津波到達7分後、4.2m。木造建物全壊0軒、半壊73軒、死者4人。
市水道事業――昨年度2億45百万円の黒字
昨年度決算は約2億45百万円の黒字(前年度より5百万円増)。水道事業の黒字は長い間1億円台でしたが最近は2億円台に。水道料金収入は20億6千万円。そのうちの約12%が純利益として残った格好。市民から必要以上に料金を取りすぎています。
小杉社会福祉会館――改修・改築内容を変更
設計業者からの提案により変更。1階(多目的ホールを含む)と3階を市民の活動交流に、2階は商工会や市の社会福祉協議会、老人クラブなどの事務所機能に使うというもの。
変更後の内容は、多目的ホール1室(前回計画も1室)、研修室2室(調理実習室含む・前回計画は2~3室)、和室1室(前回計画1~2室)、貸会議室2室(前回計画3~5室)を整備するとしています。
なお、改修・改築後は「生涯学習センター」をここに機能統合し、同施設を廃止するとしています。
片山学園――初等科開校延期は市に責任?
「学校建設に着手できなかったのは射水市の手落ちが原因」と片山学園が繰り返し言及、それに対し「約束に従い誠実にやってきた」と市が表明――昨年マスコミをにぎわしました。その後の9月市議会で、片山学園が建築確認をとっておらず、着工できる状況にないことが判明。売買契約では、片山学園が今年3月末までに建設に入らなければ、協議のうえ、市が小杉庁舎跡地を買い戻すとしています。