市の水道事業
昨年度の決算も1億6千万円の大幅な黒字
市の水道事業は、昨年度も1億6,029万円の大幅黒字だったことが決算で明らかになりました。水道事業はこの十数年、ほぼ1億円をこす黒字を出し続けています。黒字額1億6千万円は水道料金収入19億円の8.3%にもあたる額。料金のもらいすぎを示しています。
5年前に策定した「水道ビジョン」では、赤字に転落する年度としていました
2008年に市が策定した「水道ビジョン」の財政収支見通しでは、黒字は年々小さくなり、2012年度で黒字はゼロに、そして昨年度の2013年度には赤字に転落、その後赤字が拡大していくとしていました。しかし実際は逆に、当時の黒字1億2千万円よりも黒字額は大きくなりました。
水道事業の財政予測は、なぜかいつも「5年先には赤字に転落する」とし、策定後すぐに実績と大きくかい離
これまで大幅黒字であるにもかかわらず値下げを拒んできた理由は「いずれ赤字になり値上げが必要になるから」というものです。
しかし、その根拠となる財政収支見通しは、なぜかいつも「5年先には赤字に転落する」とし、策定後すぐに実績と大きなかい離を生じているものです。赤字に転落するいう年度は、2011年におこなった「水道ビジョン・進捗状況と今後の取り組み」では2016年度に、今年おこなった見直しでは2019年度に、その都度先送りしています。
水道料は値下げを
市がおこなう「財政収支見通し」は実態を予測したものとはとても言えません。射水市の水道料は富山市の1.5倍の高いものになっています。市民の目線に立って、水道料の値下げを進めるべきです。
「津本ふみおレポート」No.154 2014年10月19日